【まとめ】DIYリフォームでキッチンが完成するまでの総集編

ようやく、キッチンのDIYリフォームが終了しました。
リフォームを始めたのは、2020年秋。コロナ禍で世間が困惑する最中のことでありました。それが今や、2025年も明けました。つまり、足掛け4年以上費やしたことになります。
年月だけ数えると大変な工事をしたかのようですが、中休みが長かっただけのこと。
最初にフローリングとシンクを仕上げてしまえば立派に生活出来てしまうので、そのままの状態で過ごしていたのです。引越し当初は、リビングのリフォームを終えるだけで疲労困憊でしたから、一時休戦のつもりがリフォーム疲れのせいでついつい伸び伸びになってしまったというわけです。
再開したのは、2024年の12月。それから1ヶ月で作業は終了。実質4ヶ月で終えられる仕事でした。

完成したキッチン(アフター)

つべこべ書くのは後にして、先に出来上がりを見てみましょう。
いきなり見せられても、何がどう変わったか分かりませんね。その上、生活感満載なので感動が伝わりづらいかもしれません。

after

特に変わったのは、シンク全体です。元々はエル字の対面型、たいそうなビルトイン・キッチンでした。それを取っ払い、業務用のシンクへ変更。部屋に合うサイズにオーダーメイドしました。フローリングの貼り替えで床も捲ったので、その際に排水の位置を変えました。
新たな挑戦としては、火元周辺にタイルを貼り直したところです。
大袈裟な作り付け食器棚等も全てなくしたので、ダイニング・スペースとして活用しました。

リフォーム前の状態(ビフォー)

で、住み始めた時のキッチンがこちらです。
人によっては、こっちの方が良いと言うかもしれません。しかし、我々にとってはコ綺麗で無機質な作りがどうしても気持ち悪かったのです。

before

洗濯機がキッチンの中にあるのも、どうも解せない。なので、洗濯機はふさわしい場所へ移動。残った水道と排水は、せっかくなので潰すことなく小型のシンクへ転用しました。勝手口からすぐなので、畑の作物を洗ったり、釣った魚の下処置に使ったりして活躍しています。
なお、旧排水管は脂汚れの固着やごみの不始末により糞詰まり状態。その影響で、汚水が床下に溢れ出ていたことが判明。この恐ろしい話は別に譲ります。*該当記事

旧キッチンの解体

「全部ぶっ壊す」。そうと決まれば、あとは考えずにやるだけ。
相手は初顔合わせのビルトイン・キッチンです。不慣れなディスク・グラインダーで巨大シンクを一刀両断。スペースを圧迫していた食器棚を取り外す。

解体

フローリングを含め丸ごと取っ払いました。これが素っ裸のキッチンです。詰まった排水管を掃除し、無駄に入り組んだエンビ管は廃棄。また、心配していたシロアリの姿は皆無。湿気の気になる部分にだけ調湿剤を蒔きました。危うく、業者に数十万円を支払うところでした。
廃棄するにはもったいない吊り棚は、納屋で再利用。取り外した廃材は、その後取り付け予定の薪ストーブの燃料用に取っておく。こういう抜け目ない所が自分でも好きです。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、システムキッチンと食器棚、床板を解体する
自分でリフォーム大作戦、キッチンの床断熱作業が終わった

フローリングを張り、シンクを設置する

新しいフローリングは3cm厚の杉板を選び、自分たちで手配しました。施工は断熱作業と合わせて大工さんに頼みました。リビングとの連続作業でどんどん張り合わさっていく。

オーダーメイド・シンク

シンクの手配で一悶着あったものの、無事に設置完了。排水位置が微妙にずれているのは、設備屋さんのご愛嬌ということで。
水道が繋がった時点で、生活の利便性がグッと上がります。極端な話、通常レベルに戻ります。ガスはカセットコンロで間に合いますから。しかし、リフォームの完了がだいぶ遅れてしまったのがその点にあることは、今になって分かることです。不便は、嫌でも人を動かしますから。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、キッチンのフローリングが完成したけどシンクを設置できないトラブル発生!
自分でリフォーム大作戦、キッチンシンクの設置が完了

什器を揃える①

業務用シンクを発注するにあたって、色々と気を使いました。バックガードの天と出窓の高さが合うように。それと、もう1つ大事なこと。前の住人が残していったステンレス棚が収まるように、と。

ぴったし

ピッカピカのこのステンレス棚なんですが。出会った時は、サビサビで油汚れが酷い状態でした。それを苦労して掃除し、磨き上げたのです。結果、イメージ通りの収まりに満足。こうしたリユース作業を楽しむのも、DIYリフォームの醍醐味の1つです。おまけに費用も安く抑えられます。時間はかかりますが。
あと、洗濯機が置かれていた場所に小型シンクを新調したことを付け加えておきます。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、古びた什器をキッチンシンクのステンレス棚へ再生させよ
自分でリフォーム大作戦、キッチンの洗濯機置き場を小型シンクへ変更

什器を揃える②

備え付けの食器棚はすべて解体・廃棄してしまったので、収納力が圧倒的に足りません。なので、部屋に合う食器棚を買い揃えることにしました。憧れの”水屋箪笥”ってやつです。

古くて新しい

お気に入りの水屋箪笥は、鎌倉から寒川に移転した「そうすけ」にて。もう1つは逗子の「くるくる」で見つけました。いずれも、大正・昭和時代の年季物です。戦時中の研修施設の看板が棚板になっていました。
そこへ並ぶは、ダイニングテーブルと椅子。リサイクルショップで手に入れた、0円のカリモクチェアをリペアした思い出深い椅子です。

当ブログ記事:
鎌倉から移転した古家具・古道具「そうすけ」で手に入れたレトロな水屋箪笥
逗子の小坪にある穴場リサイクルショップ「くるくる」で自分だけの宝探し:Part 2&マイコレクション
自分でリフォーム大作戦、中古0円のカリモクチェアを再生させよ

壁のリフォーム〈クロス&タイル〉

什器、家具が揃ったところで、今度は壁のリフォーム工程へ入ります。
真っ白のキッチンパネルには木目調のクロスを貼り、火元周りにはタイルを施工します。

after

クロス貼りって簡単そうに思えますが、専門職があるくらいですから難しいです。同じく、タイル貼りにしても、初めての作業なので思いの外時間がかかりました。でも、色々と調べて丁寧にやったおかげで、人に見せられるくらいの出来栄えにはなったと思います。
この家は何度かリフォームが行われており、壁を捲ると古いタイルが出てきました。それから新築だった頃の様子を想像したりすると、まるで古い地層を掘り当てて古代ロマンを思い浮かべる考古学者の気持ちです。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、4年ぶりにDIYキッチンリフォーム第2章始まる①
自分でリフォーム大作戦、キッチンに新しいクロスとタイルをDIY施工する②
自分でリフォーム大作戦、キッチンタイルの目地埋め施工をDIY③

壁のリフォーム〈ペンキ〉

調理場側の壁が終わったら、残りは2面。どちらもペンキを塗るだけなのですが、古い壁紙の剥がし跡や石膏ボードの修復など、作業のほとんどが下地作りの工程となります。

塗装した壁&新しい棚

一連の補修作業は、今や慣れたもの。新たに買う道具もありません。ただ、ペンキの色を決めるのに時間がかかりました。サンプルを何種類も取り寄せ、朝方、日中、夜間の色の見え方を踏まえ、悩みに悩みました。結局、2種類の白色をブレンドしました。
最後に、棚を設置し、収納道具を買い揃えてキッチンのリフォームが終了。
なお、変更予定だった照明は、部屋が暗くなりそうなので一旦やめにしました。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、キッチンの壁をペンキでDIY塗装④

DIYリフォームは終わらない

というわけで、以上が「自分でリフォーム大作戦」のキッチン編でした。
もう一度、完成したキッチンを見てみましょう。

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これまでの経緯を振り返ってから見ると、最初に見た時と違って見えると思います。より味わい深く見えてきます。
当まとめ記事を書くにあたり、十数本の過去記事を読み直し、たくさんの事があったことを思い出しました。リビングにせよ、どこにせよそうなのですが、思い出がたくさん詰まった部屋で暮らしていることを今更ながら気付かされました。
上手くできた場所、失敗してごまかした場所、よく見ると下手な場所、どうするかで揉めた場所、ちゃんとやったのに絶対見えない場所、満足な出来栄えだが大変さが伝わらない場所、実は直したくて気になっている場所、などなど。すべてが思い出なのだ、と。

DIYリフォームした部屋

これまでDIYリフォームした部屋を並べてみました。もちろん全部が全部自分でやったわけではなく、職人さんにほとんどやってもらった個所もあります。にしても、自分で作った空間で暮らす喜びは言い表し難いものがあります。
これで、リビング、バスルーム、キッチン・ダイニングが仕上がったことになります。それでも、DIYリフォームは終わりません。まだトイレと洗面所が宙ぶらりん状態です(フローリングタイルだけ交換済み)。折を見てやっていこうと思います。
私たちの生活をちょっとでも参考にしてもらえれば幸いです。

当ブログ記事:
【まとめ】DIYリフォームで自宅リビングが完成するまでの総集編①
【まとめ】DIYリフォームで自宅リビングが完成するまでの総集編②
【まとめ】DIYリフォームで薪ストーブを設置するまでの総集編
【まとめ】浴室リフォーム、シャワー・水栓&浴槽交換、ドアまわり修繕が完成するまで

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