【まとめ】DIYリフォームで自宅リビングが完成するまでの総集編②

※前編をご覧になってない方はこちら①からどうぞ

5. 古いフローリングを解体する

壁に塗ったシーラーが乾いたら、漆喰を塗る前にフローリングの張り替え作業へ移ります。古いフローリングの解体作業も含まれるので、先に壁を仕上げてしまうと、せっかく塗った漆喰壁に塵やホコリが舞い散ってしまうと考えたからです。

半分まで解体

解体は、主に丸ノコとバールで行いました。根太の位置を探りながら、効率の良い解体を心がけました。
慣れてくると作業が捗ってきます。しかし、部屋の継ぎ目、増築部分の継ぎ目に難しい部分があり、そこだけで2日かかるなど、思ったほど簡単ではありませんでした。

解体完了

解体が終わる頃、折り良く発注していた新しいフローリング材が届きました。マスカーで隠れているダイニング・キッチンの分と合わせて総重量500kgの杉板です。
ナラ材なども検討しましたが、足とフィットする柔らかい素材に決めました。
厚みが30mmあるため、踏み心地が素晴らしく、またそれだけで断熱効果も期待できます。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、フローリングを剥がす&新しい床板が届いた(10月19日)

6. 新しいフローリングを張る

いよいよ、新しい杉板のフローリング材を施工していきます。
この工程は、ほとんど大工さんにお任せしました。我が家のリビング部分は地盤沈下のせいで部屋が徐々に傾斜しています。なので、可能な限り傾きを修正しながら作業してもらいました。

作業風景

無垢の杉板は、それぞれ木目や模様、色味が異なります。同じ色が固まらないように気を遣いました。また、節が気になる板は、目立たないようにダイニング・キッチンで使うため後回しにしてもらいました。

施工完了

あれよあれよと作業は進み、リビングのフローリングが完成しました。床ができると、一気に出来上がりに近づいた感がします。
15畳くらいある部屋の一面が新しい杉板で敷き詰められたんですからね。かなりテンション上がります。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、リビングのフローリングができた!(10月25日)

7. フローリングを塗装する

フローリングができたところで、杉板を塗装していきます。天井裏の杉板と同様に柿渋で染め、その上から蜜蝋ワックスを塗ることにしました。
杉板それ自体でも経年によって味が深まるので、柿渋の効果によってますます変化が楽しめそうです。

蜜蝋ワックス

こちらが今回使った自然素材の蜜蝋ワックスなのですが、効果抜群でした。
杉板の木目が際立って艶が出るだけでなく、防水・防汚効果があるので、ちょっと液体をこぼしてしまっても汚れが染み付かずに済みます。

ビフォーアフター

比べてみれば、一目瞭然。新品過ぎてやや違和感のあったフローリングが部屋に馴染んだと思います。
これで、天井と床が完成したので、いよいよ壁塗りの工程へ進みます。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、LDKのフローリング、柿渋・蜜蝋ワックス塗装が完了(11月20日)

8. 壁の漆喰塗装

リーフォーム開始から早2ヶ月半。ついに、漆喰塗りの工程へ辿り着きました。
パテ埋めとシーリング作業はしばらく前に済ませてあるので、あとは漆喰を塗り上げるだけです。

漆喰塗り現場

完成したフローリングに再度シートを敷いて念入りに養生しました。出来合いの漆喰ではなく、水と練り合わせて作ります。手間はかかりますが、その方が断然安いです。

完成なり

漆喰が塗り終わりました。1度目を塗った後、半乾燥したタイミングを見極めて2度目の本塗りを行います。石膏ボードと砂壁では塗り心地が全然違いました。
日差しが入らない面が明るくなるように、漆喰に顔料を混ぜ込んで色味を微妙に調整しました。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、漆喰の色味をサンプリング(11月27日)
自分でリフォーム大作戦、壁に漆喰を塗り始めました(11月30日)
自分でリフォーム大作戦、壁の漆喰塗装が完了!(12月7日)

9. シーリングファンの設置

これで、リビングのDIYリフォームがあらかた終わりました。洋室に閉じ込めていた荷物を少しずつ開封し、ようやく家具を運び込み始めました。
で、実生活を始めると同時に、シーリングファンを設置しました。

自分で設置

吹き抜けにした天井部でしたが、見栄えが良くなった分デメリットとなるのが空気の循環です。冷暖房の効きが悪くなるというのは、よく聞く話。
屋根裏の形状や高さを考慮して、羽根の枚数やポールの長さを決めました。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、リビングにシーリングファンを設置する(12月22日)

番外編 : 地盤沈下の応急処置

さて、記事を締めくくる前に番外編です。随所でちらちら触れてはいましたが、実はこの家のリビングは床下に大きな欠陥を抱えていました。それは、床の傾斜の原因、地盤沈下です。
傾斜地を擁壁で固めて土地を作っている以上、地盤が沈下してくるというのは多かれ少なかれ避けられないとの話も聞きます。

想定外の仕事

それにしても、掘りごたつを解体して床下を覗いた時は、背筋が凍りました。そんな中、様々な方々に協力や助言を頂き、最低限の処置を行えたことは幸いでした。
そうです。“自分でリフォーム”とか謳っていながら、あまたの職人さんの手を借りていることを白状せねばなりません。

当ブログ記事:
自分でリフォーム大作戦、自宅を地盤沈下から救え!(10月12日)

DIYリフォームは終わらない

というわけで、以上「自分でリフォーム大作戦」のリビング編でした。
当初から予定していた
・天井を解体し、吹き抜けにする
・合板フローリングを杉板へ交換する
・クロス壁を漆喰壁へ変更する

の工程を無事、終えることができました。ダイニング・キッチンのリフォームと並行して行っていたため、丸々3ヶ月かかったことになります。
内見時、見積もりを頼んだリフォーム業者さんに「自分でやるのは本当に大変ですよ」と心配されたことを思い出します。あの時はその言葉の重みをそこまで理解していなかったかもしれません。
確かに大変だったし、時間もかかりました。でも、自分たちでトライして本当によかったです。協力してくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

やって良かった

で、こちらが完成の図です。足りない家具は、これから用意する予定です。
障子の張り直しも何とか年末に間に合わせることができ、お陰さまで無事に年を越すことができそうです。
あと、向かって手前側に薪ストーブを設置するつもりです。ですので、実はまだリビングのリフォームも完全には終了していません。
ダイニング・キッチンはあと一息。風呂場、洗面所のリフォームの取り掛かりは来年になっちゃいますね。
私たちのDIYリフォームは、まだまだ終わりませんよーーーっ!

関連記事:
【まとめ】DIYリフォームで自宅リビングが完成するまでの総集編①

以下、2021.03.09追記

薪ストーブ設置した

昨年やり残していた、薪ストーブの設置が完了しました。何度か慣らし運転も実施し、作業は成功。これにて、自宅リビングのDIYリフォームは正式に完成・終了となりました。
薪ストーブの設置工程は、別途まとめ記事を掲載しているので、興味のある方は是非そちらをご覧下さい。

関連記事:
【まとめ】DIYリフォームで薪ストーブを設置するまでの総集編

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