逗子から秋谷へ 〜さらに郊外へ歩を進めた理由とその経緯を語る〜

こんにちは。ブログ主です。
ブログ「逗子ぐらしのち葉山ごもり」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
ここでは、私が逗子から秋谷という地域へ引っ越してた流れを書き連ねてみようと思います。
当ブログは2020年9月まで「逗子ぐらし」というタイトルで運営していました。都内から逗子に単身移住し、その後の結婚と転職を機に書き始めました。
その辺りの経緯については、逗子暮らしのすすめをご覧下さい。

もっと自分らしい生活を求めて

振り返ってみると、逗子での生活はトータル6年半。
ローカルライフに身を投じたいけれど、いきなり縁もゆかりもない地域へ飛び込むのは勇気のいる事です。
それまでのコミュニティとも繋がりを保ちつつ、新しい生き方を試したい。そういった意味で、逗子はちょうどいい町でした。
マリンスポーツを始めたり、畑を始めたり、やりたかったことに沢山挑戦できました。実生活の面においても、便利で暮らしやすかったです。

久留和漁港

にもかかわらず、逗子を離れたのは、それまでの生活に自信を持てたからです。こういう生活が自分に合っているんだなと、確信できました。
さらに言うと、逗子生活の間で人生のパートナーも得ましたから、精神的にも支えができたことは言うまでもありません。
こうして、もっと自分“たち”らしい生活がしたいと望むようになったのです。

自宅の庭で七輪

そこで現れたのが、「住居」の問題です。だんだん賃貸アパートの暮らしが息苦しく感じるようになりました。自分たちが好きなように過ごせる空間があったらいいのにな、と。正直、贅沢な話なんですが。

それで、中古で十分だから自分たちの条件に見合った家を探してみようということになり。
【条件】
・海と里山が近い
・庭で畑ができる
・ニワトリが飼える
・薪ストーブが使える
・庭でBBQができる
・現状で住める家屋(傷み過ぎていない)

範囲を三浦半島全体に絞る

最初の数年は、思いのまま九州以南の離島をめぐったりして。
でも、どうしたって仕事と予算の制約から逃れる事はできませんからね。島暮らしや海外移住への憧れは捨てきれませんが。徐々に、ということで。

ある物件から

こうして、リサーチ範囲を三浦半島にまで絞り込み、内見したのは主に逗子、葉山の物件でした。浦賀近辺の借家も見学しました。その中で、とても気に入っていたのが三浦海岸からほど近くの築古物件。何度も通って吟味に吟味を重ねている隙に、売れてしまった時はかなり落ち込みました。
あまりのショックで、一旦家探しを止めることにした程です。

「秋谷」ってどこ?

やっぱ、逗子から離れられないかな。そんな風に思っていた矢先。実はこっそりと家探しを続行していた妻が見つけてきたのが、今暮らしている秋谷(あきや)の家です。

秋谷は葉山の南端・長者ヶ崎を海沿いにさらに進んだ場所で、行政区としては横須賀市に入ります。
場所柄、葉山と隣り合わせで海と山が間近。雰囲気も似通っていることから「南葉山」とも呼ばれています。

秋谷の町

開けた海沿いに走る国道134号線を境に、山側の斜面に住宅街が広がっています。
そして、海側に漁港や飲食店がポツポツと立ち並んでいる。南国風の雰囲気がいい感じです。

久留和漁港(『時効警察』1-3)

一方で、昔ながらの生活も息づいていて、そのコントラストがうまくマッチしている。
テレビ番組、ドラマやCM、雑誌などのロケ地として使用されることも多いです。

「南葉山ハイツ」

海岸から見上げるだけでも一目瞭然ですが、秋谷は別荘地として知られている地域ですから、敷居が高いイメージが強かったのですが。
どういうめぐり合わせか、自分たちでも手が届く中古物件を発見したのです。

里山の景色に二目惚れ?!

さて、内見を終えて。
最初は甘美な里山の風景に驚嘆したものの、そのうち飽きるだろうと決め込み物件から去ったのでした。なんたって、この家からは海が見えないんです。ブログ主は山より海が好きなので。

秋の景色

ところが、帰った寝床で「いや、待てよ」と。「雪が降ったらどんな景色になるのかな」など想像するにつれ、「海より山景色の方が四季を感じるにはいいのかもしれない。海はすぐ近くだし」と思い直しました。気づけば、妻より決心が強くなっていて、2度目の内見で購入を申し込んだ次第です。

冬景色

実際、雪が積もったのは2022年1月。やはり、想像通り、四季を感じるには山景色の方が見応えがあるように思います。冬からの春の訪れも生命の息吹を感じやすいです。夏は、草葉が生い茂りカエルが合唱。秋は夜虫が鳴いていとおかし。

引越しを悩んだ点

とは言っても、現実的には看過できない大きな懸念事項を抱えていました。
・土地と建物の問題 *詳細は割愛
・リフォーム費用
電車が通ってない(駅まで遠い)

電車がない地域

とりわけ、電車の問題は大です。
地図を見れば一目瞭然。三浦半島の西側中央に位置する秋谷という地域は、電車網から見事に外れているのであります。車やバイクが運転できないと生活が成り立たない。
とにかく、最寄駅まで歩いて行けない生活なんて、生まれて初めてです。

拡大図はこちら

その代わり、バス網が発達しています。秋谷周辺から最寄駅の「逗子駅(逗子・葉山駅)」までは20分前後といったところです(交通状況で変動)。
しかしながら、仕事で都内へ通うこともあるので、駅が遠のいてしまった点はリアルに不便になりました。
ちなみに、我が家からは歩いて行けるコンビニもないし、夜道は真っ暗です。そういう意味では、逗子時代が恋しいです。

それでも引越しを決断した理由

そんなことを言いつつも、実際には引越しを決断したわけです。
自分たちらしい生活を優先した結果で、これからそれを実現できると思うと楽しみです。
自然に囲まれた静かな環境に身を置けることに、素直に幸福を感じています。

NHK『シブ5時』画面を元に作成

それと、2020年初頭から台頭した新しい生活様式への転換ムーブメント。
この動きも私たちの決断を後押ししたと思います。
逗子・葉山周辺の中古物件は注目度が急上昇中です。仕事に住まいを合わせる暮らしは、リモートワークの普及によって見直されていくことでしょう。

DIYリフォームします

逗子から秋谷へ引っ越してまず始める事は、家のリフォームです。できる限り、DIYで行うつもりです。
自分たち色の巣作りが完成したら、畑やニワトリ飼育、キノコ栽培なんかも始めていこうと思います。
それから、今まで通り、逗子・葉山周辺の情報発信も時々。

秋谷海岸

というわけで、これからの生活拠点は実はさほど今までと変わりません。逗子主体から逗子・葉山を縦断する生活となりそうです。

それが、ブログのタイトルを「逗子ぐらし のち 葉山ごもり」と改称した所以です。

峯山バス停

今後は秋谷周辺の開拓を進め、その魅力を発信していきます。まだ住み始めたばかりですが、素敵な場所を色々とご紹介できそうです。

では、当ブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。私たちの生活をちょっとでも参考にしてもらえれば幸いです。

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