私は虫が苦手です。
先日、ムカデに翻弄された話の中で、「7センチくらいあるアシダカグモと出会った日にはさすがに参りました」と書きました。
実を言うと、そのアシダカグモは死骸でした。
逗子でアシダカグモに遭遇したのは2回。
1回は物入れにしまってあるキャンプ用品の中で。もう1回はシャッター式雨戸を下ろした時です。いずれも死骸だったんです。
それでも、ありったけの大声で恐怖を表現したものでした。
昨晩のことです。十五夜でしたね。
北海道では月が見えたそうですが、全国的に曇りということで私はお月見を諦めていました。
しかし、逗子では少し月が出ていたそうです。
知ってか知らずか、妻は月を探しに庭のデッキに出て行きました。
外からだったので、呼ぶ声に気づくまで少し時間がかかりました。
そして、私は確かに見ました。生きているアシダカグモを。これが初顔合わせです。
こんな大物は初めてです。10cmはあるでしょう。
ところで、妻はクモが大の苦手です。クモに関しては、私以上です。
急いで私を呼んだはいいものの、何をしたら良いのか分からない状態でした。
なぜか熱湯で駆除しようと言い出してお湯を沸かし始めましたが、クモは足が速いからそんなんじゃ無理だと言って新聞紙を持ってくるよう頼んだら、その新聞紙も見つけられずパニックです。
しょうがないので、自分で持ってきました。
それで新聞紙を丸めてひっぱたいたものの、見事にすり抜けられました。
今度は箒を持ってくるよう頼んだら、妻はそれも見つけられずパニックです。
しょうがないので、自分で持ってきてデッキの淵に見つけたアシダカグモを再びひっぱたきましたが、また逃げられてしまいました。
今朝、不安感が冷めやらぬままアシダカグモについて調べたところ、彼が最強の益虫であることを知りました。
ゴキブリをも退治するので、世間では軍曹と呼ばれているのです。
そういえば、目が光っていたし格好よかったかも。
そんな心強い味方を殺そうとしていたなんて。。。
そりゃあ、ろくにケンカもしたことがない私なんかが倒せるわけありませんよ。
ところが、妻はそのことを知っていました。
知ってるけど見た目がダメだから駆除して欲しかった、と。
私はアシダカグモを見た目で判断してはいけないこと。
彼はゴキブリを退治してくれる貴重な味方であることを説きました。
すると、妻は言いました。
「ゴキブリだって無害じゃないか。」
「私はクモよりゴキブリの方がマシ」
「ゴキブリは気持ち悪いから殺すのに、クモを殺さないのはオカシイ」
私はそれに反論できませんでした。
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